キリンノックスの日記

アレックス・オノルドさんから学ぶ失敗しない方法




 

私、失敗しないので

 

ドラマドクターXの大門未知子さんの名台詞。

ドラマでこれを聞くと、私は「カッコいいなぁ!」「安心感があるな」「キマってるな」と思い、憧れを抱く。

 


しかし、所詮は、と言っては失礼だが、ドラマの中のキャラクターだ。

 


現実で、失敗しない人間なんていないだろう・・・

 

にんげんだもの

 

これはみつをさんw

 


失敗しない人間なんていない。

そう思っていたが、存在した。

 


現実で、失敗しない人間。

「失敗しない」という事が、どれほど難しく、どれほど神がかり的な技であり、肉体であり、精神なのかを知って、私は度肝を抜かれた。

なので、この記事にしたためているわけです。

 

 

私は何年か前にアレックス・オノルドさんを知った。

 

(オノルドさんのドキュメンタリー映画のパッケージ)

 

 

こんな高いところを命綱なしで登っているのを見て何を思うでしょうか。

 

 

私は

「うわーこんな状態で怖くないのかな。すげーな。多分、恐怖を感じる神経が生まれながらに弱い人か。または全くないんだろうな・・・とにかく、人とは違う感性なんだろうな。」

っとなんとなく思っていた。

 


そして、なんとなく、先日、検索してみたら、この講演の動画に出会った。

 

アレックス・オノルド: 900メートルの絶壁をいかにしてロープなしで登ったのか | TED Talk Subtitles and Transcript | TED

 

私は、この講演を聞いて、前述のように感じていた自分が間違っていたことを知りました。

私が見て、想像した、オノルドさんの気持ちと、オノルドさんが語った本人の気持ちは全然違った。

私が勝手に、「怖くないんだろうな。」と思っていただけだった。

その恐怖を消し、岩壁で失敗しないために、何年もの想像を絶する、緻密な作業が必要だという事を私は知らなかった。

 

 

動画の冒頭、岩壁を登るオノルドさんの動画が流れる。

ほぼ無音の動画だ。

そして、観客から自然に拍手が。

30秒の映像だけでも、ものすごい事をやっているのがよくわかる。すごい。(小並感)

そして、オノルドさんは、この岩壁をフリーソロ(命綱なし)で登るに至った経緯を語る。

 


怖そうですか? 確かに怖いです だからこそ 長年フリーソロで 登ることを夢見ながら できずにいたのです

 


まず。私はここで驚いた。

怖いんだ!

しかも、「できずにいた。」という恐れているような言葉も伺えます。

すごいな。

あの壁を恐怖を感じているのにも関わらず、命綱なしで登れる人もいるのか・・・

私だったら、足がすくんで、何もできなくなってしまうだろう。立つことすらできないだろうね。

 

 

オノルドさんの前半の話は、900メートルの壁に登る前に登った、600メートルのハーフドームと呼ばれる岩に登った話でした。

 

それから不安のある 足掛かりの所に来ました

 

今見ると 随分小さく 滑りそうに見えました 体重をかけても 足が引っかかるか疑問でした 足をもっと向こうに伸ばすことを考えましたが もっとまずく思え 足を入れ替えて さらに足を伸ばそうとしましたが なおさらまずい感じで パニックになりかけました すぐ上の頂上から 人々の笑い声が聞こえました どごでもいいから別の場所に 行きたいと思いました 様々なことが 心をよぎりました すべきことが分かっていながら 怖くてできませんでした


すごい話だ・・・

こんな壮絶な気持ちで登っていたなんて・・・

足を、岩に掛ける。

その一つの動作に生死が賭かっている。

 

 

私は、ひょいひょい、猿のように登っているものとばかり勝手に思っていましたが、登っている本人は、たった一つの足がかり、難所に、これほどまでに心を悩まし、葛藤していたのだという事を思い知りました。

これが、地上1mだったら、とりあえず足をかけてみるでしょう。

落ちたら、別の方法でまたトライすれば良い。トライアンドエラーで進んでいけばいい。

 

 

しかし、それが地上600mであれば話は別。

失敗ができない状況では、うまく行く「かもしれない」レベルでは、恐怖を感じずにはいられない。という事がよくわかります。

 

永遠と思える時が過ぎて 為さねばならぬことを受け入れ 右足に体重をかけました 足は滑らず 死ぬこともありませんでした

結局、オノルドさんは、足を掛け、成功しました。

すごい・・・

壮絶過ぎて何も言えない・・・

 

 

しかし、本人は満足していないようでした。たまたま、運が良くて上手くいっただけだと・・・

私のような凡人からは想像もできない。上手く行かなかったら、死ぬ。という状況で、運が良かったから上手くいったという事象は満足に値しないのだ。

運が悪かったら死ぬのだから。

 

 

それから、オノルドさんは900メートルの壁に挑戦しました。

幸運ではなく、ちゃんと登るために。

 


次の話はオノルドさんのイメージトレーニングの話です。

視覚化は感情的な部分に 向かいました そこまで登って 怖くなったらどうするか? あまりに消耗していたら? あの蹴り込みが うまくできなかったら? 安全な地上にいるときに すべての可能性を 考えねばなりませんでした

人間は失敗する生物であると思う。

結構注意深い方な私も数え切れないほど失敗をしてきた。

多かれ少なかれ、大なり小なり、人間は失敗し、学び、失敗を明日に生かして、立ち直って生きていく。

 


しかし、フリーソロで失敗は許されない。

死ぬからだ。

つまり、オノルドさんが生きているという事は失敗した事がないということだ。

これがどれほどの事か・・・

 


失敗できない、という事は、失敗から学ぶことができないという事であり、「失敗するかも知れない」という、ほんの少しの可能性すら、「想像」によって回避するしかない。

 


私達が、日常生活や仕事で失敗する原因はなんだろうか。

私は多すぎて、また、未知すぎて、想像もできない。

 


失敗する要因を想像も出来ないから、失敗するのだ。

 


しかし、オノルドさんは、失敗できない。失敗したら死んでしまう。

だから、「失敗する要因が想像も出来ないな。」なんて言えないし言わないんだと思う。

 

 

ありとあらゆる原因を、起こる前に想像し、潰していく。

すごい想像力、転ばぬ先の杖。そして、徹底的で緻密で、想像を絶する、精神の鍛錬。

これがなければ、失敗しない人間なんて生まれないのだ・・・

 

 


まとめ

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失敗しない人間も存在した。

私が想像した、オノルドさんの感覚と、本人が感じている事は全く違った。

 


私は私生活で、

「あいつは良いなぁ。無理もせず、悩みも無さそうで、のうのうと生きてるなぁ。」

と思って、嫉妬する事がよくある。

 


しかし、それは、私が勝手に思っているだけだった。

その人には、その人の努力や、想いがあるはずなのに、それを無視して、勝手に悩みも無さそうと推測して、勝手に僻んでいる。

見えている事実と、その人の中で起こっている感情や、努力は全く違うんだと思った。

 


余談ですが、オノルドさんのスピーチはすごい・・・

スピーチの結びなんて、

 


頂上につきました。クライミングを極めた感覚がありました。ありがとうございました。

 


なんてスッキリしているんだ。無駄な言葉が全く無い。

約4時間のクライミング無駄な動作を全くしていないと推測されます。そんな熱いクライミングが10分のスピーチでもいかんなく発揮されているように感じます。

 

 

私も、人前でしゃべる事が多いですから、見習いたいものです・・・

つまらない話をだらだら話す人にならないようにしたいなぁ・・・(このブログがすでにそうだったりして・・・)

 

 

 

 

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