キリンノックスの日記


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芥川龍之介の情熱的な恋文を考察してみた【文ちゃん!】




 

今回は芥川龍之介の恋文を考察してみます。 

私は「人の恋文を考察する」なんて、なんて野暮な事をやってしまっているんだ。

人のラブレターを掘り返して、あれこれ言うなんて。

しかし、それほどまでに、この芥川の恋文はイケています。

 

 

芥川は、文ちゃんに手紙でプロポーズしました。

手紙で告白するというのも、芥川らしいと思います。流石文豪。文で告白。(文で文ちゃんに告白!?)

そう言えば、エジソンは好きな人の手の甲に指でモールス信号をうってプロポーズしたらしい。

ブロガーはブログでプロポーズするのが面白いかもしれんw

あ、私すでにプロポーズ済みだった・・・

 

 

芥川龍之介のプロポーズの手紙の全文はコチラで読めます。

 

恋文〜原文〜

 

 

文ちゃんを貰ひたいと云ふ事を、僕が兄さんに話してから 何年になるでせう。(こんな事を 文ちゃんにあげる手紙に書いていいものかどうか知りません)


こんなこと書いちゃって良いのかな!?って良いながら書いちゃう、芥川さん。かわいい。

  

貰ひたい理由は たった一つあるきりです。さうして その理由は僕は 文ちゃんが好きだと云ふ事です。勿論昔から 好きでした。今でも 好きです。その外に何も理由はありません。

 

なんて情熱的なんだ。飾らない言葉とはこのこと。

文ちゃんを貰いたい理由は一つです。好きだから。

情熱的でストレート。これは惚れる。

 

これだけの理由で 兄さんに 文ちゃんを頂けるなら頂きたいと云ひました。さうして それは頂くとも頂かないとも 文ちゃんの考へ一つで きまらなければならないと云ひました。(中略)

兎に角 僕が文ちゃんを貰ふか貰はないかと云ふ事は全く文ちゃん次第で きまる事なのです。僕から云へば 勿論 承知して頂きたいのには違ひありません。

 

私は、この芥川の手紙に非常に共感する部分があります。

恋愛は、当人2人の意思次第だと思うのです。

 

 

私の脳内の恋愛図式を示しておきます。

  • 男 →好き→  付き合う  ←好き← 女
  • 男 →好き→ 付き合わない ←嫌い← 女
  • 男 →嫌い→ 付き合わない ←好き← 女
  • 男 →嫌い→ 付き合わない ←嫌い← 女 

 

私は、恋愛はシンプルにコレで良いと思っています。

芥川さんは結婚したい。と申し出た。

あとは、文ちゃんの気持ちだけ。

その返事は、文ちゃんの考え一つで決まる。

この気持、すっごい、わかる。共感。

 

僕は 世間の人のやうに結婚と云ふ事と いろいろな生活上の便宜と云ふ事とを一つにして考へる事の出来ない人間です。

 

昔の時代です、恐らく、お家柄とか、両家のしがらみとかが、今より濃かったことでしょう。

それでも、「世間の人のように、結婚ということと、生活上の便宜を一つに考えられない」というのは、生活とか、お家柄とか、そういう打算的な事を考えて結婚する事はできない、つまりは打算ではなく情熱の気持ちでしか、結婚するしかできない。と私は解釈しました。

 

 

世間の人間は いい加減な見合ひと いい加減な身元しらべとで 造作なく結婚してゐます。僕には それが出来ません。その出来ない点で 世間より僕の方が 余程高等だとうぬぼれてゐます。

 

いい加減な見合いと、いい加減な身元調べで結婚する人を蔑んでいるようです。

今で言う、恋愛結婚派で、お見合い結婚否定派のようですね。

お見合い結婚より、恋愛結婚の方が高等だと。言っています。

今は恋愛結婚派が多いかも知れませんが、当時はお見合いも多数あったはず。そのなかで、自分の恋愛観を貫いているように見えます。

 

 

それから 僕は からだも あたまもあまり上等に出来上がってゐません。(あたまの方は それでも まだ少しは自信があります。)

 

芥川は現在でいう東大に入っていますからね・・・

頭が上等に出来上がっていないのは謙遜でしょう。

思ったら自信あるようで、やっぱり謙遜だった。

本当は芥川はめっちゃ頭良いけど、よく謙遜してらっしゃる。

このような謙遜は他の作品にも随所に見られます。

これとか

わたしはスウィフトほど頭の好い一代の鬼才に生まれなかったことをひそかに幸福に思っている。
芥川龍之介侏儒の言葉

 

 

 

繰返して書きますが、理由は一つしかありません。僕は文ちゃんが好きです。それでよければ来て下さい。

 

情熱的!胸キュン必至!!

私がもし「好きです。」なんて言えば、変になってしまう。不自然な感じになってしまう。

それをこんなに自然な形で語れる芥川さん、カッコいい。これはモテる。

 

この手紙は 人に見せても見せなくても 文ちゃんの自由です。

 

文ちゃんが誰かに相談するとき「芥川さんの手紙、見せちゃって良いのかしら?・・・」と悩まないように、気を利かせています。

スマートだなぁ。カッコいいなぁ。こういう気遣いがイケメンですよ。

 

僕がここにゐる間に 書く暇と書く気とがあったら もう一度手紙を書いて下さい。「暇と気とがあったら」です。書かなくってもかまひません。が 書いて頂ければ 尚 うれしいだらうと思ひます。

 

自分の気持を正確に言い表すのが上手いなあ。

すごい、素直。

「手紙書いてね。っでも、強制じゃないよ、暇だったらでいいよ。でも、手紙書いてくれたら嬉しいよ」

って優しいなぁ。これは、モテるなぁ。

  

これでやめます 皆さまによろしく

 

実は、この言葉がすごいな。

「これでやめます」

ラブレターを「これでやめます」で終わる人が他にいるだろうか・・・

まるで、「まだ、手紙で話していたいのだけれど、これくらいにしておきます。」と言っているようだ。(私的解釈です)

 

 

私も これでやめます 皆によろしく

 

 

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