【哲学】「自分の悩みはこの大宇宙に比べたらちっぽけ」なんてことはない




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自分の悩みはこの大宇宙に比べたらちっぽけだな!ゴミみたいなもんだな!

っと思ったことがありますか?

 

 

私はそうやって何度も誤魔化して来ました。

しかし、「宇宙に比べたら悩みはちっぽけなもの」という事実は間違ってはいないけれど悩みをちっぽけだと考えるスタンスは間違っていると私は考えています。

 

 

以前は私も「宇宙に比べればちっぽけ。」と思っていたのです。

 

 

まず、宇宙の広さを考える。 

私達の住む地球、それよりはるかに広い太陽系。 

しかし、太陽系なんて、銀河系の中の点みたいなもので、銀河系の中には100000000000個くらいの太陽系みたいなのがある。 

そして、宇宙にはこの100000000000個くらいの太陽系みたいなのが入っている銀河系がそれまた2000000000000個くらいあるらしいです。

 

 

つまり宇宙には、太陽系みたいなのが、200000000000000000000000個くらいあるらしいですよ。

どんだけ広いの。

しかも、そんな宇宙の超局所的な地球にも人類が70億人くらいいる。 

 

 

私の存在のいかにちっぽけなものか。

そして、私の悩みのいかにちっぽけなものか。

おれの人間関係の悩み、ハゲの悩み、仕事の悩みなんてゴミ?いや、塵、原子レベル!微粒子パウダーレベルの悩みだなぁ!

と思っていました。

 

 

しかし、なぜ、おれの悩みはこんなにもおれに影響を及ぼすのだろう・・・

微粒子レベルのはずなのに。

その答えはおそらく、私自体も小さいという事によるものでしょう。 

悩みも小さいけども、その悩みによって苛まれる自分も小さいからです。

 

 

物理的に考えれば、小さいものが小さいものに及ぼす影響は決して小さくないのではないか。

そんな事を考えていた私は、私が尊敬する、芥川龍之介シュレーディンガーの言葉によって感銘を受けました。

 

 


芥川龍之介の悩みに対する考え

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或自殺者

 

彼は或瑣末なことの為に自殺しようと決心した。が、その位のことの為に自殺するのは彼の自尊心には痛手だった。彼はピストルを手にしたまま、傲然とこう独り語を言った。
___「ナポレオンでも蚤に食われた時は痒いと思ったのに違いないのだ。」

 

芥川龍之介侏儒の言葉』(太字は引用者)

 


前回の記事でも紹介した芥川龍之介侏儒の言葉からの一文です。

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まさに、ちっぽけな悩みのせいで自殺するものの気持ちが書かれています。 

しかも、この彼(或自殺者)の悩みは非常に些細な事だったのでしょう。自尊心が痛手を被るくらいの瑣末な悩みなのだから。

 

 

しかし、最後には彼は納得している。 

ナポレオンでも蚤に食われれば痒いと。 

どんなに勇敢な人だろうと、人であることには変わりなく蚤に食われれば痒い

 

 

宇宙規模で見れば些細な悩みだが、人は些細な悩みによって死ぬんだと。

人は些細な悩みに苛まれるのを止める事ができない。 

彼(或自殺者)はこの後、納得して引き金を弾いたのではないかと思う。

些細な悩みで自殺する事は何の不思議なところもないと。

そして、自尊心も傷つくようなものではないと。

 

 

私はこの彼(或自殺者)は芥川自身なのではないかと思っている。

現実の芥川龍之介も「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」の為に死んでいるからだ。

 

 

私は、芥川の遺書を読んだ時、「ぼんやりしたよくわからん不安」の為に命を落とすなんて!と思っていた。

だが、その些細な不安は芥川に与える影響は大きかったのだろう。

 

 

 

シュレーディンガーの世界観

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シュレーディンガー物理学者であり哲学者である。

シュレディンガー著書「道を求めて」の中でこう言っている。

 

通常の理性では信じがたいことかもしれないが、君──そして意識をもつ他のすべての存在──は、万有のなかの万有だということなのである。君が日々営んでいる君のその生命は、世界の現象のたんなる一部分ではなく、ある確かな意味合いをもって、現象全体をなすものだと言うこともできる。

 

シュレーディンガー『道を求めて』中村量空ら[訳](太字は引用者)

 

 


私はこの言葉が好きだ。

正直、シュレディンガーほど頭が良くないので、言っている事は完全には理解できない。 

見栄を張ってしまった、言ってることは正直よくわからん

 

 

しかし、「君が日々営んでいる君のその生命は、世界の現象のたんなる一部分ではなく、ある確かな意味合いをもって、現象全体をなすものだ」の部分に

確かに、宇宙とか、世界全体からみたら、君はちっぽけだよ。だけど、君の人生は、君にとってはすべてじゃないか。

そう言われているように感じるのだ。

 

 

私の悩みは宇宙から見たらちっぽけかもしれない。私の人生は宇宙からみたらちっぽけかもしれない。

しかし、私の人生は私にとってはすべてであり、悩みだって私にとっては重要な悩みだ。

 

 


まとめ

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つまり、私が言いたいのは、

こんなことでくよくよ悩んでる自分馬鹿みたい。

なんて思わなくて良いんじゃないかってことなんです。 

無理やり、自分の悩みを些細なものだと思わなくても良いと思うんです。 

 

 

宇宙からみたらちっぽけでも、いや、他人からみたら、とるに足らないくだらない悩みだろうと、自分にとっては真剣な悩みであるべきです。

だから、無理やり「こんな悩みは些細なもんだ」なんて、昇華しようとしないで、小さい悩みだろうと、真剣に向き合うべきなんだと思います。

 

 

この世界には70億もの人生があるのに、そのうちのチッポケなひとつだってのに、なんでそんなに悩んでる?なぜならそれは、その70億分の1の人生、この人生が私のすべてだから。

チッポケかもしれないけど、それが私のすべてだから。

 

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